1 未払い代金の問題は早期対応が重要

取引先や顧客からの入金が滞っていて困っている。
この問題は、どのような業種にも存在します。
しかし、今までのお付き合いもあるので、それほど強硬な手段に打って出るのも躊躇する。
このように考える経営者の方は多いと思います。

ただ、一つ断言できることは、対応が遅くなって事態が良くなるというケースはないということです。
未払い代金の回収の問題は、スピード勝負です。
早期対応が鍵となります。

2 適切な債権の管理の重要性

まず、未払い代金の管理が必須です。
管理とは、未払いの理由などの現状を適切に調査し、回収可能性を上げるために適切な内容の書面化などをすることをいいます。

支払いに切羽詰まっている方は、往々にして支払えない理由を適当に口走ってしまうことがあります。
その理由を鵜呑みにして代金の回収が出来ないということは多々あります。
なので、未払いの理由を明確にしてもらい、きちんと支払期限を決め、書面化すること、支払能力に問題がある場合は担保を入れてもらうことなどを検討するためにも、まずは管理が必須です。

そして、書面化するにしても、書面を作る場合は、後に訴訟等で適切な証拠とならなければ意味がありません。
有効な合意書、契約書でなければ意味がありませんし、訴訟で疑義が生じる内容となっていれば、無意味に訴訟が長期化することもあります。

また、担保を取る場合は、有効な担保権の設定になっていなければ意味がありません。
そもそも、担保として取れる物なのか、担保権設定のための法律上の要件をきちんと満たしているかなどの法的な確認が必須です。
なお、保証人を取る場合にも注意が必要です。
2020年4月の民法改正により保証人の保護がさらに図られますし、有効な保証契約でなければ意味がありません。

以上、未払い理由を調査し、支払期限を定めて書面化すること、未払いの理由によっては担保を設定し、回収可能性を上げることが重要となります。

3 未払い理由別の対応方法

未払いの理由は、単にたまたま支払期限にキャッシュがなかったというケースもあります。
この場合、取引先に支払能力があることが明確であれば、手元にキャッシュが入るのがいつであるかを確認し、支払期限を定めた合意書を作成するといった対応が考えられます。

もっとも、経営不振が見込まれる場合は、書面化の他に担保を要求することも検討すべきです。
また、一度延期した支払期限を再度守らなかったという場合や支払期限を明確に決めない場合、不明確な理由に終始している場合等も同様の注意が必要です。
なお、取引先に対して、こちらも支払う代金が残っている場合は入金せずに相殺するということも考えるべきです。

そして、未払いの理由を問う際、不誠実な対応や虚偽の理由を述べた場合などは特に注意が必要です。
そのような方は、他の方にも未払いを起こしていることが多く、きちんとした支払計画ができていない可能性が高いからです。
このような場合は、訴訟手続きを含めた強硬な手段を検討すべきです。

4 未払い代金の問題は当事務所にご相談ください。

以上、取引先からの「待って欲しい」という要望に応じるか応じないか、いつまで応じるか、応じるとしてもどのような条件を立てるかということなど、考えるポイントは多々あります。
取引先からの支払いがないことで、自社が危機的状況に陥ることもあります。
未払い代金の問題は、早期に弁護士にご相談いただくことをおすすめします。

当事務所では、売買代金、賃料、工事代金、サービス代金、制作費用、診療報酬、保証債務、委託料、宿泊費用、駐車場代金、違約金など幅広く債権回収の問題にご対応させていただいております。

今までのお付き合い等から訴訟以外の解決方法をご検討の場合は、可能な限り訴訟以外の対応をご提案させていただきます。

取引先や顧客からの未払い代金の問題でお悩みの場合は当事務所にご相談ください。